中国とロシアから空路と陸路(停止前)
こちらもよくご質問ちょうだいする「日本から北朝鮮に行く方法」についてです。
2020年1月末、朝鮮入国が停止される直前の状況からお伝えます。
朝鮮へ行く方法は、空路と陸路となります。出発(経由)国は中国とロシアです。
空路は、中国の北京、瀋陽(遼寧省)の高麗航空定期便。上海のほぼ定期便状態だった高麗航空チャーター便。ロシアのウラジオストクからの高麗航空定期便となります。
陸路は、中国の丹東(遼寧省)からの国際列車。琿春(吉林省)からの乗用車での入国が中国人を除く外国人が利用できる朝鮮へ行く方法でした。
中国人に限定すれば、新義州への日帰り観光なども実施されていたので行く手段は少し増えます。
中国以外からチャーター便が飛んでいたことも
実は、過去には中国、ロシア以外の国から行くこともできた時代があります。
いずれも夏季限定などのチャーター便でしたが、マカオ(正式には中華人民共和国マカオ特別行政区)、マレーシア(クアラルンプール)、タイ(バンコク)などがあります。
これらは1回限りのチャーター便ではなく、2、3か月とか定期運行されていました。
高麗航空の機体仕様の関係でバンコクから直接平壌ではなく、瀋陽などを経由していたようですが、実質的に直行便として扱われてました。
そもそも北朝鮮旅行でのチャーター便とは?
チャーター便とは、チャーターする依頼主(主に旅行会社)がいれば飛ぶので、中国国内でも大連(遼寧省)や延吉(吉林省)、成都(四川省)などからも飛んだことがあります。
特にコリアツアーズがある大連からは、毎年のようにチャーター便が運行されていました。
過去、中国発のチャーター便を依頼してきたのは、主に中国人や台湾人でした。
目的は依頼主が関係する旅行会社の顧客のための臨時便なので、座席が余れば、他の中国国内の旅行会社にも販売、提供されます。
そのため、チャーター便が飛ぶ国の旅行会社は、優先的に購入することができることが多くあります。
もし、タイでチャーター便が運行されるなら、地元タイの旅行会社が有利になるでしょう。
ツアー再開後しばらく出発地は中国のみか
さて、「日本から北朝鮮に行く方法」の本題へ戻りますと、日本から経由地の中国やロシアなどまで行き、そこから空路や陸路で朝鮮へ行くということになります。
2022年2月からのロシアによるウクライナ侵攻など現在の国際社会の情勢から、北朝鮮ツアーが再開されてもロシア発は不確実であり、日本からロシアへ行くハードルも上がることが予想されます。
元々ウラジオストク便は、定期便にもかかわらず、運休が多く旅行会社泣かせの航路だったりします。
というわけで、北朝鮮観光再開後もしばらくは、中国発が主な移動手段となりそうな状況です。
しかし、現在の国際情勢が変われば、再びタイやマレーシアなどからのチャーター便復活も期待できるかもしれません。
朝鮮とマレーシア、2017年に関係が悪化しましたが、現在は、知らぬ間に元に戻りつつあるようです。
日本からタイやマレーシアは、格安航空会社(LCC)も多く飛んでおり、航空券代も安くなることが多いので、日本発ならタイやマレーシアからのチャーター便の利用価値は高そうですね。
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