「北朝鮮旅行 注意」北朝鮮を訪れると入国が面倒になる国がある!?

北朝鮮旅行したらアメリカへ行けない?
ロサンゼルス国際空港(LAX)

訪朝再開後に変更の可能性もあり

 よくご質問をいただく北朝鮮旅行での注意についてです。

 まだ、朝鮮観光は再開されていません。そのため、この情報は、新型コロナウイルスまん延防止で中断される前のもの(朝鮮観光の情報)と世界情勢(日本やその他の諸国の現状)に基づくものです。

 朝鮮観光再開後には変更される可能性があります。

北朝鮮へ旅行すると米国ESTAが利用できない

 大きな注意としては、日本人が北朝鮮へ入国すると米国のビザ免除プログラム(ESTA)が適応外となります。

 つまり、日本国籍者であれば、米国入国前にESTAを取得しておけば、米国へビザなしで入国、滞在が認められているのですが、できなくなり、ビザを取得しなければならなくなります。

 多くの人がB-1かB-2ビザに該当すると思われますが、米国大使館や領事館へ面接へ出向く必要があり、お住いの地域によっては費用も時間もかかることになります。

 この政策は、トランプ前政権で始まったものなので、バイデン政権では解除、緩和されると予想されてました。

 しかし、現時点でも解除されておらず、現政権下での解除は厳しいと思われます。

公式回答「正規の米国ビザを取得してください」

 皆さまご存じの通り、観光目的で朝鮮へ入出国した場合、入出国スタンプはパスポートには押されません。パスポート上は、スタンプはなく、中国出国と入国スタンプのみが残ることになります。

 パスポートをまじまじと観察すれば、空白期間があるのでわかるのですが、通常の入国審査では、そこまで世界的に信用度が高い日本のパスポートの査証ページを凝視しないでしょう。

 実際に、コリアツアーズが聞いた話では、訪朝歴がある日本人が米ESTAが無効になることを知らずに渡米して問題なく入出国した人もいるようです。

 しかし、特定される確率が低いとしても、米国入国時に訪朝歴が確認されて入国拒否となると、おそらく、アメリカ合衆国が存在する限り一生涯入国拒否となるリスクがあります。

 よって、私たち旅行会社の公式回答としては、「正規の米国ビザを取得してください」というのが回答となります。

 というわけで、SNS上でよく流れている「北朝鮮に行くとアメリカに行けない」は正しくない情報となります。

パスポートに渡航歴が記録される?

 最後に都市伝説的に言われているパスポートの仕様についてもお伝えします。

 インターネット上には、パスポート所持者の渡航履歴やルートがパスポートに記録されているという噂(うわさ)があります。

 現在、主要国のパスポートには、ICチップが内蔵されており、そこに保存されているというものです。

 このICチップは、ROM(ロム)であって、RAM(ラム)ではないため、ICチップには、パスポート所持者の名前、生年月日、パスポート番号、国籍、発行国、国よっては目の色、指紋などの個人情報が保存されているだけとなります。

 読み込みのみで、書き込みはできないので、少なくても内蔵ICチップへ渡航履歴やルートは記録できないことになります。

 ご質問やお申込みはこちらからお気軽にどうぞ。