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「北朝鮮旅行へ行ける」 中国SNS上で飛び交う北朝鮮ツアー情報

ウィーチャット上で拡散する北朝鮮ツアー募集(一部へモザイク)
ウィーチャット上で拡散する朝鮮ツアー募集(一部へモザイク)

WeChatの友だち限定で発信される「北朝鮮旅行・ツアー情報」

 「7月から北朝鮮ツアー再開する」という情報が出回っているようでコリアツアーズへお問い合わせをちょうだいしています。

 また、日本の一部大手メディアでも報じたそうですが、私たちが27日時点で確認しているのは、「中朝国境が完全開放、平壌への観光が再開するとの情報はない」ということです。

 実は、中国のWeChat(ウィーチャット・微信)には、このような朝鮮ツアー情報が飛び交っています。

 このフライヤー(?)は、公開情報ではなく、LINEで例えると友だち限定で公開されているものです。友だちになっている人のみ口コミ的に流されています。

 これらの情報を見て、「北朝鮮旅行再開か?」と思い込んでいる人もいるのかなと推察しております。

実施されない北朝鮮ツアーを発信する目的は?

 もちろん、6月14日も21日も朝鮮ツアーは実施されていません。28日も実施されることはないでしょう。
 
 具体的な旅費やホテルまで明記していますが、内容を多少変更して同じようなツアー募集告知を繰り返し出し続けているようです。

 「何の目的で?」と思いますか。私たちもわかりません…。

 把握しているのは、発信者は、旅行会社の関係者やまったく無関係な個人だったりします。

 確認すると、旅行会社ではありますが、日本人はもちろん、中国人であっても朝鮮旅行の手配ができない代理店ではない旅行会社だったりします。

 おそらく、旅行会社や個人もツアー参加者を募集して手配資格がある代理店へ丸ごと委託して手数料を取ったりしているのではないでしょうか。

 あるいは、見込み客のリスト集め、再開後へのつなぎ、営業していることのアピールなどの目的もあるかもしれません。

未実施ツアーを告知してもペナルティなしの中国

 このようなツアー情報がSNS上で出回る背景には、中国は、国境封鎖や疾病、自然災害などやむを得ない事情であれば、例え実施されないツアー情報を告知しても処罰されないという法制度にも一因があるかもしれません。

 これがツアー費用などを徴収して返金しないなど詐欺的なトラブルに発展すれば、営業停止や罰金などのペナルティを受ける可能性はあります。

 新義州や羅先などエリア限定での観光再開という話はちらほら出ています。

 しかし、いずれも中国人限定での話です。先に中国人、その後、その他の外国人へという流れは変わらないように思われます。

 北朝鮮ツアー再開情報は、手配資格を持つ旅行代理店からの情報を参考にされるようにお願いします。
 
 ご質問やお申込みはこちらからお気軽にどうぞ。

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